はじめに
突然、子どもが連れ去られた。
そんな現実を前にすると、頭が真っ白になり、何をすればいいのか分からなくなる方がほとんどだと思います。
私自身もそうでした。
「すぐ迎えに行かなければ。」
「警察に行けば何とかしてくれるはず。」
「相手に何度も連絡すれば返してくれるかもしれない。戻ってくるかもしれない。」
そう考え、感情のまま動きたくなる気持ちは痛いほど分かります。
しかし、連れ去り問題では、初動の行動がその後の調停や審判、裁判に大きな影響を与えることがあります。
この記事では、私自身の経験も踏まえながら、「やってはいけない行動」を紹介します。
① 感情のまま相手の家へ行く
一番避けたいのが、怒りや焦りから相手の家へ押しかけることです。
または連れ戻す、連れ去ろうとする行為です。
子どもに会いたい気持ちは当然です。
しかし、相手との口論やトラブルになると、その場面だけを切り取られ、「怖い人だった」「暴力を振るわれそうだった」と主張される可能性もあります。
場合によっては警察沙汰になることもあります。
会いたい気持ちよりも、「自分を不利にしない行動」を優先することが大切です。
② LINEやメールを感情的に送る
怒りや悲しみから、
「許さない。」
「今すぐ返せ。」
「覚えておけ。」
このようなメッセージを送ってしまう方も少なくありません。
しかし、LINEやメールは証拠として残ります。
後の調停や審判で提出される可能性もあります。
相手を責める内容ではなく、
「子どもの安全を心配しています。」
「子どもに会わせてください。」
など、冷静な文章を心掛けることが重要です。
③ 証拠を残さない
連れ去り直後は混乱し、証拠を集める余裕がないかもしれません。
しかし、この時期だからこそ残せる証拠があります。
例えば、
- LINEやメール
- 写真や動画
- 子どもの生活状況
- 学校・保育園とのやり取り
- 通話履歴
後からでは取得できないものもあります。
できるだけ早く保存しておきましょう。
④ 警察だけに頼る
「警察に相談すれば子どもを返してくれる。」
私もそう考えていた時がありました。
しかし現実には、「民事不介入」と説明されることが多く、期待していた対応を受けられないケースもあります。
もちろん場合によっては相談することは大切です。
ですが、警察だけに頼るのではなく、家庭裁判所での手続きや弁護士への相談も並行して考える必要があります。
⑤ SNSで相手を実名批判する
苦しい気持ちを誰かに聞いてほしい。
その気持ちは自然なものです。
しかし、実名や写真を公開して相手を批判すると、名誉毀損やプライバシーの問題につながる可能性があり、問題を増やしてしまうかもしれません。
SNSは感情のはけ口ではなく、情報発信の場として冷静に利用することをおすすめします。
⑥ 一人で抱え込む
連れ去り被害に遭うと、
「誰にも理解してもらえない。」
そう感じることがあります。
私自身も孤独を感じました。
しかし、同じ経験をした当事者や支援団体、信頼できる弁護士など、相談できる相手はいます。
精神的に追い詰められる前に、誰かに相談してください。
一人で戦う必要はありません。
⑦ すぐに諦めてしまう
問題が発生した理由は、各家庭様々かと思います。
苦しむ中で耐えられずに「諦める」という選択をする方もいるでしょう。
しかし、最初から「もう無理だ」と諦めてしまう前に、一度冷静に見つめなおし、今後の自身の生活や子どもの生活を想像してみてもいいかもしれません。
家庭裁判所での手続きは長く、思うように進まないこともあります。
何度も心が折れそうになるでしょう。
それでも、行動を続ければ小さいチャンスが転がってくる可能性もあります。
私自身も、多くの困難を経験しましたが、諦めずに動き続けたことで前に進むことができました。
まとめ
子どもの連れ去りは、人生であまり経験することのないような大きな出来事です。
だからこそ、感情だけで動いてしまうのは危険です。
今回紹介した行動を避けるだけでも、将来の手続きで自分を守れる可能性があります。
最後に、私が伝えたいことがあります。
焦る気持ちは当然です。
怒る気持ちも当然です。
ですが、一番大切なのは、「子どもと再び会うために、今何をすべきか」を考えて行動することです。
そのためにも、冷静さを失わず、一つずつできることを積み重ねていきましょう。
子どもを連れ去られた直後は、時間との勝負になる場面も少なくありません。何から行動すべきか迷っている方は、まずこちらの記事をご覧ください。
▶子どもを連れ去られたら最初の24時間でやるべきこと|後悔しないための行動チェックリスト
私自身が経験した出来事や、調停・裁判・面会交流までの経緯については、noteで時系列に詳しく記録しています。
▶私の経験談をまとめたnoteはこちら

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